2016.03

株式会社オフセット岩村 様

使いやすいK-Supply商品。
KOMORI標準インキ採用で品質と稼働率の向上を実現。

  • 岩村 貴成
    代表取締役社長
    岩村 貴成 氏
  • 永井 一彰
    生産管理部CTP課課長
    永井 一彰 氏
  • 中島 章好
    生産管理部印刷課機長
    中島 章好 氏

「色の岩村」にマッチしたインキ「KG-911」

㈱オフセット岩村は、「色の岩村」と言われるほど色再現に定評があり、印刷品質に厳しいお客様から厚い信頼を得ている。
H-UV機の速乾性と安定した色再現性は、お客様から「非常にきれい」「ドライダウンがないので安心」と高く評価され、また、本刷りがスムーズにできる本機校正は年間に1割ずつ増えるなど、順調に推移し導入成果を実感していた。
しかしながら、「現場が一番使いやすいインキを使う、というのが当社の方針」と語る岩村社長は、1年半を経た昨年9月、さらなる印刷品質の向上を図るために、主力のインキの変更に踏み切っている。「色の岩村」にマッチしたインキは、H-UV機に最適なKOMORI 標準のK-Supplyインキ「KG-911」である。

インキの不具合が改善され、印刷品質を実感

岩村社長にKG-911への変更の経緯について伺った。
「油性印刷は成熟段階にありますが、H-UV印刷は2009年からで、まだインキもパーフェクトを求める段階ではないというのが、私たちの認識です。やってみなければ分からない部分が多々あります。ですから、現場の改善努力はもちろんですが、インキに関して不具合が出てくればインキメーカーに改善をお願いしてきました。そんな時、KOMORIから新タイプのインキKG-911を薦められたのです」と語る。
KG-911の印刷テストを繰り返した結果、ドットゲインが少なく、変動もわずかで、網点再現性に優れるとともに、紙剥けやブランケットの膨潤などの点で適性があると判断し、使用を決定している。
現在では、リピートもの以外のインキはKG-911に切り替え、使用割合は9割以上になっているという。
岩村社長は、「H-UV機のインキは価格や作業性の面でまだまだ伸び代があると思います。今後もハイスピードで改良してくれることを期待しています」と語られた。

積み上げられたK-Supplyインキ

積み上げられたK-Supplyインキ

KOMORIが提供するインキが安心感をもたらす

「トラブルが少ないのが一番」と言う岩村社長に、KOMORIがインキの提供を行うメリットについて伺った。
「機械・紙・インキの3つトラブルがあります。これまではそれぞれのメーカーが製造・提供しているため、トラブルの原因が分かりにくかった。新しいインキが出たといっても使用している紙に合わないなど、トラブルが生じると『これはインキ』『それは紙』などと押し付け合って、結局どこに相談すればいいか分からないことが多い。でも、KOMORIがインキも供給するようになれば、〈機械・インキ〉と〈紙〉という判断の線引きができます。例えば、今までは車で言えばノーマルではなくて改造車で走っていたようなもの。部品やいろんなところをカスタマイズした車ではなく、この車はすべて責任をもって走らせますよ、という形になったのは非常にありがたいですね」と期待を込めて語られた。
同社では、H-UV機の導入時より、湿し水やブランケット洗浄液、ローラー洗浄液などの印刷資材は、KOMORI推奨のK-Supply商品を使用している。
岩村社長は、「10の資材があって、他社の資材を1つでも使ってトラブルが生じたら、KOMORIだけでは終わらない。逆に、すべてKOMORIの資材であれば、トラブルはKOMORIに言って調べて解決すれば終わりですから、安心感が広がります。もっと稼働率を上げたいですから、解決策の線引きができないトラブルは避けたい。浮気をすればトラブルのもとになりますので、これは本気です」と語られた。

現場が使いやすくなり、インキ使用量も削減

「インキをKG-911に変えて、ドットゲインの社内管理目標(JapanColor2011 50%領域14%±3参考)の対策も含め、ずいぶん安定してきました」と言う永井課長に、その導入成果について伺った。
「従来のH-UVインキは油性と比べて、もともとタックが強く、紙剥けしやすい。また、水幅も狭く、稼働中の温度変化や回転数による濃度変化に対応しきれない面があり、汚れも出やすかった。KOMORIとの取り組みの中で、そういった問題点が改善され、現場の使いやすさにつながっています。」
KG-911は、高濃度タイプのインキで、他のH-UVインキよりも薄い皮膜で同じ濃度が出る特性があり、インキの消費率低減にもつながっているという。
「実際の現場では、ツボの数値を落とせていて、なおかつその分、水を絞れており、結果としてインキマイレージ(印刷可能枚数)がアップしています」と永井課長は語る。

逆トラッピングしにくい綺麗な黄色

逆トラッピングしにくい綺麗な黄色

濃度が安定し楽になった、本当に変えて良かった

「印刷がスムーズで楽になった」と言う中島機長に、インキの使用感について伺った。
「従来のインキよりも本刷りの濃度が安定して、スムーズに印刷できるので楽になりました。また、濃度調整も反応が早く、以前は80枚くらい通さないと安定しなかったのが、60枚くらいで安定します。インキの使用量は、従来のインキよりも10%ほど削減できていると思います。特に黄色は発色がいいので盛らなくて済んでいます。当初はインキを変えると発色が変わるので抵抗がありましたが、実際に使ってみてここまで安定しているとは思いませんでした。今では他のインキには戻りたくないという感じで、本当に変えて良かったと実感しています」と笑顔で語られた。

ネットワーク対応でスピード感のある会社へ

「H-UV印刷に対する期待は大きい」と語る岩村社長に、今後についてお聞きした。
「当社は品質や色調を求める仕事が多いので、本紙校正の仕事はこれからも増えていく可能性は高い。H-UV機導入からもうすぐ2年ですが、今まで以上に営業展開ができます。市場的には菊全・菊半の仕事が多く、今後は菊全のH-UV化が必要だと感じています。そして、印刷関連業界全体を盛り上げるべく、積極的に提案を行いながら、同業のお客様と手を取り合ってネットワークとして対応できる会社にしていきたい。IT時代にふさわしいスピード感のある会社にしていきたいと思っています」と語る岩村社長は、印刷品質を追求するとともに、新たな印刷のあるべき姿を見つめながら印刷の未来にチャレンジし続けている。

株式会社オフセット岩村

本社:東京都板橋区新河岸1-15-22
TEL:03-5921-2291

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