2019.09

昭栄印刷株式会社 様

アプリシアCTX132による自動化・省人化が
会社の将来を担う若手の活性化に貢献する。

  • 坂井 雅之
    代表取締役社長
    坂井 雅之 氏
  • 石井 吉徳
    生産管理統括本部 部長
    石井 吉徳 氏
  • 小川 啓司
    第二生産部
    小川 啓司 氏

ポストプレスの現場改革で次代を創造する

「経営者として、次の世代に会社を残すというテーマを持った時、次の世代まで残るのはどういう会社なのかを考えました。その答えの一つが、大手企業との取引を促進することでした。以来、大手企業と対等に協力し合っていける関係性を構築すべく、ベトナムと中国に拠点をつくりました」
そう語る昭栄印刷㈱の坂井社長は、もう一つの答えを次のように挙げる。「人手不足が進む今、負担の大きい手作業には人が定着しません。若い人が入りたくなる会社にするという視点で自社を省みると、特にポストプレスの工程に課題を感じました」
その課題を、生産担当の石井部長は「今の社員が10年後、20年後も単純作業や力仕事を続けられるかというと、難しいところです。これまで頑張ってくれた社員も、若い人も、全員がやりがいを持って長く働くにはどうすればいいか。それが会社をつくる上でのコンセプトになりました」 と語る。そこで、坂井社長は、機械に置き換えられる仕事の自動化を決断した。
「10年先を見据えると、作業者は、管理者にならなくてはなりません。梱包や断裁の作業をするのではなく、梱包や断裁の機械を管理し、よりやりがいを感じられるような仕事をする。そのような職場なら、若い人も集まってくるでしょう。今回の導入は、その大きなきっかけです。アプリシアCTX132(プログラム油圧クランプ大型断裁システム)は、現場が最適な設備を考えて出した答えでした」

並行作業が可能になり稼働率向上と省人化を両立

導入前は、断裁機の稼働率を上げるために、断裁機のオペレーターに加えて、紙積み担当者は1日8時間紙を積み続けなければならなかった。アプリシアCTX132の導入を機に、この工程が大きく変化した。
「自動で断裁機に紙を供給し、断裁している間に同時進行でジョガーへ紙積みをすることで、一人で工程を回しています。断裁の順番はプログラミングしてあるので、ジョブに合わせて呼び出すだけです。当初は不安だった精度も実際は問題なく、人の介入が減ることでミスも少なくなりました。断裁オペレーターが最も嫌がる、裁ち落とされた不用紙を除く作業もなくなり、断裁刃に対する安全面が向上したことも大きなメリットです」
と石井部長。効果は、現場での前後の工程のつながりを考えながら、効率化していく意識の芽生えにもつながっている。
坂井社長は、導入によってDTP、印刷、製本の全工程がつながるイメージをつかむことができ、そのイメージを現実にしていきたいと意気込みを語る。「物流業界は現在、人手不足が深刻化しており、それが印刷のボトルネックにもなってきています。そこで、当社が断裁後のシュリンク梱包、封緘、発送先の仕分けまでを自動化で担うことができれば、運送会社は省人化でき、ボトルネックの解消につながります。次の世代の人の意見を取
り入れて、常に新しいことを追求していける会社にしたいと考えています」 と、社内の機械化・自動化を進めることで、社外を巻き込んだ改革を目指している。

アプリシアCTX132は、基本の4方落としから短冊するまでを自動化。また、さまざまなパターンをプログラミングし、バーコードでジョブを呼び出せるようにすることで、自動と手作業を組み合わせている。

昭栄印刷株式会社

本社:新潟県新発田市住田97
TEL:0254-39-6000

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