2019.12

瞬報社写真印刷株式会社 様

H -UV L(LED)搭載リスロンG40は品質だけでなく
コストパフォーマンスにも優れた 「投資に値する」 1台。

  • 藤田 育夫
    専務取締役
    藤田 育夫 氏
  • 島木 浩則
    常務取締役
    島木 浩則 氏
  • 宮本 真成
    DTP課兼印刷課次長
    宮本 真成 氏
  • 筋浦 昭芳
    印刷課係長
    筋浦 昭芳 氏
  • 村上 和寛
    印刷課係長
    村上 和寛 氏

カタログ値ではなく実際の仕事量で選択

インターネットの普及によって、印刷業界は変革を余儀なくされている。しかし、瞬報社写真印刷㈱の藤田専務は、"芯の部分は変わらない"という。
「マーケットが変化し、印刷現場のデジタル化も進みました。しかし、スキャナーから分解して良い印刷機で良い色を目指すことも、デジタルデータをパソコンで良い色に調整して良い印刷をすることも、顧客にとって 『絶対的な品質を追求する』 ということでは変わりません」
絶対的な品質を追求するためには、「スピード化」 「低コスト化」 「環境対応」を考慮した、最新設備やソリューションの導入が欠かせない。同社は、それら三つの要素を備える印刷機として、H-UV L(LED)搭載リスロンG40(菊全判5色オフセット枚葉印刷機)を選択、2019年1月に導入した。
「顧客が安くて良いものを求めているのであれば、印刷機はコストパフォーマンスを考慮する必要があります。しかし、『品質』 は譲れない。そこで、印刷テストを行い、各メーカーの導入コストも比較し、印刷の質を担保しつつコストパフォーマンスが優れたKOMORI機を導入することにしました」
コストパフォーマンスについて、島木常務は 「印刷機の各々のスペック(最高回転数)による効果ではなく、1日動かした結果どれだけの仕事量をこなせるかが重要です。なぜなら、回転数は顧客が指定する紙質などに大きく左右され、私たちがコントロールすることはできません。一方、セット時間やジョブ替え時間の短縮面では、コストダウンが読める。H-UV L(LED)搭載リスロンG40は、新しい機能を備え魅力的でした。カタログ値ではなく、実際の仕事量で判断、決定したのです」 と話す。

5000通し以下の案件に抜群の効果を発揮


速乾性のメリットに注目し、H-UV L(LED)の搭載を選んだ理由について「短納期対応に追われる現場の状況を改善したかった」 と藤田専務は語る。
「納期対策のために、インキコストが若干上がったとしても、UVにすると決めていました。H-UV L(LED)は、速乾性でも紙面温度が上がらず、品質をより維持できる。さらに、どれくらいコストを圧縮できるかも考えた結果です。H-UV L(LED)は、『製本時に汚れない』 『印刷後すぐに折りなど後工程に入れる』 などのメリットがあり、当社にとっては、校正用紙を印刷してすぐに東京支店に送ることができるため、都合も良い」1月の本稼働から約8カ月が経過した。DTPから印刷までを管理する宮本次長は、実際の導入効果について、「現在、工場では枚葉機を3台回しています。仕事に応じて使い分けをしていますが、H-UV L(LED)搭載リスロンG40は、セット時間やジョブ替え時間がかなり短く、5000通し以下の仕事の効率が良く、ものすごくコストダウンになっています」 と話す。
仕事量について、島木常務は 「以前の機械は1日で14台こなしていたとすると、導入機は30台くらいこなすことができます」 と評価。この仕事量の拡大は、藤田専務も導入前から期待しており、「H-UV L(LED)搭載リスロンG40を選択した大きな理由の一つです。また、絵柄の重いものに関しても、速乾性があり裏付きしない。輸送時もトラブルにならないことが確認でき、安心材料になっています。KOMORIのインキを使用していますが、マット系の紙だとグロスが立って、特に結果が良いと感じています」 と、実稼働後の経緯に満足している。

使えば使うほどに立ち上げ速度が上がる


担当する村上係長は、「KOMORIにて4日間の研修を受けましたが、最初は分からないことだらけでした。でも、今はさまざまな機能を使うことで、スムーズに印刷できています」 と、効率面での向上を強調する。それには、KHS-AI(コモリハイパーシステムAI)、PDC-SX(分光式色調管理装置)、PQA-S V5(枚葉機用印刷品質検査装置)が、効果を発揮している。
「KHS-AIは、使えば使うほど便利になっていく機能。例えば〝こういう紙だったらこういうエアー設定で印刷した〞〝この状態で基準濃度を出すならこれくらいの開度〞といった情報がライブラリーに残り、AIが設定を覚えていき、立ち上げが速くなっていきます」H-UV L(LED)搭載リスロンG40の導入により、高品質と低コストを高いレベルで両立させることに挑戦している瞬報社写真印刷。藤田専務は、「良い製品をより安くということを追求し、137年の歴史をどうやって継続させていくかを常に考えています。技術の伝承など人材育成に努めるとともに、KP-コネクトなど、最新のソリューションの導入によって技術革新を進めていきます」と、ハード、ソフト両面から、全体的なボトムアップをさらに図っていく考えだ。

左上:10月、同社で国内製印刷機としては初の導入となった、H-UV L(LED)搭載リスロンG40の内覧会を開催。
右上:KOMORIのK-サプライを活用している同社。中でも「インキの相性はやっぱり良い」と藤田専務。
使えば使うほどに立ち上げ速度が上がる
下「H-UV L(LED)搭載リスロンG40は、プレインキングの機能も良く、これまでは、ツボ内にインキが足りないと思ったところにへら打ちをしていたが、同機は足りない分を計算してインキを出してくれます。それも立ち上げの速さにつながっています」(村上係長)

瞬報社写真印刷株式会社

本社:山口県下関市長府扇町9-50
TEL:083-249-1100

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