drupa 2024: KOMORIの革新的なプリントテクノロジーで来場者を魅了
日時:2024年05月28日(火)~07日(金)
2024年5月28日(火)から6月7日(金)までの11日間、ドイツ・デュッセルドルフにおいて「we create the future」をテーマにdrupa 2024が開催されました。主催者発表では、出展社数は1,643社・団体、来場者は174カ国に及びました。
KOMORIは、「Connected Automation(コネクテッド・オートメーション)」のテーマのもと、お客様の価値を最大化する自動化を推進するとともに、これからの未来を持続可能なものにするために、人と環境の双方に優しいソリューションをご提案しました。さらに今回、オフセット機とデジタル機の新モデルを発表し、国内外のお客様から多くの注目を集めました。
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【主な出展内容】
<コマーシャル印刷ゾーン>
・リスロンG37PアドバンスEXエディション (GL-837P-A) H-UV L(LED)搭載A全判反転機構付8色オフセット枚葉印刷機
・MBO K80 B1サイズコンビネーション紙折り機
・MBO A80 スタックデリバリー
・MBO CoBo-Stack パレタイジングロボット
・AGILOX ONE自律走行搬送ロボット (AMR)
<デジタル印刷ゾーン>
・J-throne 29 29" Sheetfed UV Inkjet Digital Printing Press Debut
<パッケ―ジ印刷ゾーン>
・リスロンGX40 アドバンス EXエディション (GLX-740A+CC) UV搭載菊全判7色オフセット枚葉印刷機 ダブルコーター付
【実演内容】
<実演1 コマーシャル印刷ゾーン>
リスロンG37PアドバンスEXエディションには持続可能な印刷に貢献する3つの技術が備わっています。スマートインキングフローは安定した濃度制御を行うだけでなく、回転駆動の負荷を軽減することでエネルギー消費を削減。また、安定した紙搬送と高回転・高効率と小型軽量化を実現した、経済的で環境にも優しいDCブロアーも備わっています。さらに、EXエディションに搭載されたe-ミストは、マイクロミストが用紙に直接加湿を行うことで、排紙部での紙揃えが向上するだけでなく、加湿時間・消費電力・消費水量においてエネルギー効率の最適化が可能です。
実演では、コネクテッド・オートメーションのコンセプトのもと、印刷、折り、そして自律走行搬送ロボットAGILOX ONE (AMR)をKP-コネクト プロで自動連携させたスマートファクトリーを披露しました。自動化技術で 人の手を介した作業を効率化するの印刷実演を行いました。3ジョブの印刷と並行して、KP-コネクト プロから指示を受けたAMRが自動でデリバリーの紙を受け、MBOの折り機K80へ自動で搬送。折りが完了した印刷物は、MBO CoBo-Stackにより自動でパレットに積まれていきます。さらにAMRにより隣のポストプレスアライアンスコーナーへと運ばれ、Hohner社の中綴じ機HSB13.000との連携も披露しました。
<実演2 デジタル印刷ゾーン>
J-throne 29は、現行製品インプレミアIS 29sから倍となったスピードによるパフォーマンス向上を軸として、世界最高クラスのROIを実現します。実演では、B2サイズではクラス最速となる片面印刷時毎時6,000枚の印刷速度で、30絵柄をバリアブル出力し、計90枚の印刷を披露しました。その後、反転切り替えと印刷用紙の変更を行い両面印刷をご覧いただきました。
<実演3 パッケージ印刷ゾーン スマートカラー>
リスロンGX40 アドバンス による、スマートカラーの2ジョブの印刷実演を行いました。スマートカラーはプロセス4色とオレンジ、グリーン、バイオレットの計7色を使い、特色を網点で疑似再現する技術で、パッケージ印刷の生産性、環境性能を大幅に変えることを可能にしています。各ジョブの切り替えでは、スマートカラー技術により、色替え作業やローラー洗浄作業も不要になることで切り替え時間が削減できます。またインキが固定されることで、基準濃度での運用が可能です。オートパイロット技術により、調整時間も大幅に短縮できる様子をご覧いただきました。
<実演4 パッケージ印刷ゾーン スーパーショートメイクレディ>
リスロンGX40 アドバンスによる特色パッケージの2ジョブを実施しました。従来長い時間を要していた特色の切り替えが、いかに早く、楽になるかをご確認いただきました。印刷最高速18,000回転で500枚のファーストジョブが完了すると、スーパーショートメイクレディにより、版交換・ブラン洗浄・インキ洗浄・コーター交換・インキ設定が自動で実行されます。ファーストジョブ終了から、約9分でセカンドジョブの試刷りが出ることをご覧いただきました。
【コーナー展示】
KOMORIブースでは、印刷工場の環境対応、コスト削減をテーマとした商品・ソリューションを紹介するコーナーや、証印事業をはじめとした各事業の商品や印刷サンプルを多数展示しました。
<プリントギャラリー>
世界中のお客様(7カ国15社)にご協力頂き、KOMORIの印刷機で制作された多種多様な印刷サンプルを展示しました。
<KP-コネクトゾーン>
ブースでは、技術スタッフが活用事例の紹介や技術相談を行いました。生産現場の自動管理について、多くのお客様が興味を持っている様子が伺えました。
<プリントテクノロジーゾーン>
・プリンテッド・エレクトロニクス(PE)
多様な分野で活躍する革新的な次世代プリントテクノロジーを、サンプルと動画でご紹介しました。特にRFID技術について多くのお問い合わせを頂き、技術の応用範囲の広がりを実感いただきました。
・コモリ・シャンボン
印刷長さ(リピート長)を自在に変換できる最新のブランケットを展示し、多くの来場者から注目を集めました。
【KOMORIシアター】
KOMORIブースでは、特別感のあるシアターで皆さまをおもてなししました。drupa会場でしか入手できない特別な情報や新機種の最新情報について、動画を交えて紹介し、多くのお客様に興味を持っていただきました。
【受注(LOI)結果】
出展機リスロンGX40アドバンス(GLX-740A+CC) は、イギリスのWilkins Group様への納入が決定しました。
中国の盛大印刷様とは協力関係を結び、リスロンG40アドバンスを複数台契約いただきました。中華商務様(C&C Joint Printing Co., (H.K.) Ltd.)は、リスロンGX40RPアドバンスの複数台増設の契約を交わしました。
インドでは、多数の受注を獲得し、中でもパッケージ印刷機の受注が大きく伸びました。その他地域でも、多数の受注を受け、これはKOMORIにとってdrupa 2024の成功を表しています。
お陰様で、KOMORIブースは連日大変多くのお客様にご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。ご来場下さいました皆様に感謝申し上げます。KOMORIは、常にお客様の立場から次世代を見据えた商品を提供しています。今後もコスト削減、稼働率向上、高付加価値化など、お客様の課題を解決するためのトータルな印刷システムを提案してまいります。次回のdrupaでもお会いできますよう、社員一同楽しみにしております。