POSTPRESS

ポストプレスコラム

Vol.05

白紙の大裁ちは印刷効率化の基点 人と紙への優しさに着目を

 工程の効率化やスマート化は、印刷工場の永遠のテーマですが、いま一度、断裁工程に目を向けてみてはいかがでしょうか。人手による重労働や、紙にストレスの掛かる局面が残っているかもしれません。
 例えば最近、印刷前の白紙の大裁ちを内製化する印刷工場が増えています。そうなると断裁工程は、印刷機への白紙の挿入に向けた重要な基点と位置付けなければなりません。大裁ち後の1パレはそのまま、印刷機へとセットされるからです。その状態が良好でない場合、印刷機ストップの要因の一端となってしまいます。
 大裁ちではまず、印刷の予定に合わせて紙置き場で白紙をパレット積みし、断裁機の手前でワンプを1包装ずつむきながらジョガーに積んでいくのが通常の流れですが、その際、担当の方が腰をかがめながら1つかみずつジョガーに載せている様子を見かけることがあります。大裁ち後のパレット積みでも同様です。
 この作業が長く続くことになれば、担当の方の体への負担が気になります。また、生産面では、ジョガーやパレットへの手積みでの過度な紙のこすれが、印刷にとっての天敵=静電気の大きな発生要因となります。パイルに静電気が強く帯びたまま印刷機にセットされ、それにより生産効率が落ちてしまうこともあるでしょう。
 KOMORI では、紙をそろえ、切り、パレット積みするまでの一連の流れを断裁工程と捉えています。人と紙に優しい流れを構築できるよう、半自動から全自動まで多彩なシステムをご提案したいと考えています。

自動断裁システム例

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