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なぜ守れないのか? ムリ・ムラ・ムダ(3ム)の強要をしていませんか!

2019.01.25

コラム
5Sメンテナンス品質管理

清掃が機械と品質とクライアントを守る、でも難しいし続かない!?

印刷現場は多様な資材を使うため汚れやすく、一度掃除しても手を抜くとすぐ汚くなる環境にあります。それゆえムリ・ムラ・ムダのない効率的な清掃が必要です。そのポイントは、完璧を求めずに3つの判断基準にのっとったやり方にあります。
上図のドライポンプを例にとれば、下部は筆者が埃を拭きとったので中のフィルターのメンテナンス状態が見えます。しかし上部は埃が積もっているため中が見えません。見えなければ劣化や寿命が分かりませんから、放置され機械の突発故障に至ります。清掃は点検でもあります。清掃基準の第一は機械のメンテナンス状態が見えるかどうかです。
機械内部の場合は、金属部分を指でまず触ってください。指に埃がつくでしょうがそれは構いません。問題は触った金属部分の地肌が見えるかどうかです。見えるなら汚れはわずかですが、見えない場合は汚れが堆積し固着しています。放置すれば機械故障と印刷品質に影響が出ます。指で触って地肌が見えるかどうか、これが第二の清掃基準です。
そして第三はクライアントに不快感を与えていないかです。工場見学や立会いに来られる服装は、背広や革靴であって作業服ではないはずです。パウダー・紙粉・インキミストを「飛散三悪」と呼びますが、週末の粉払いは粉の移動でしかなく、周辺に粉を飛散させて汚しています。この粉払いが “悲惨三悪” を生んでいる元凶でしょう。まず大掃除をして、それ以降は粉をためないことです。毎日の10分清掃、2週に一回20分の2チーム合同助け合い清掃、こうした小まめな清掃がクライアントの安心感を生むのです。
「清掃」は、機械と品質とクライアントの不安感を一掃する、5Sの要なのです。

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